2020年11月23日
“ニコール・キッドマンら実力のある俳優たちが出演するスキャンダルは見どころが満載です。
「劇場公開。同時オンライン配信中」ということで、いろいろな視聴の仕方が可能であることも話題になりました。
舞台は禁煙のニューヨークでありニュースキャスターの一人が主人公です。彼女は大統領の候補が参加する討論会の進行を任されていました。当時のアメリカは、候補者の一人が女性を差別する発言が大きな波紋を呼んでいる状況です。それに目を付けた主人公は徹底的に追及していきます。それに憤慨した候補者はSNSで主人公を罵る発言を繰り返すようになりました。
また、この作品には主人公以外にも魅力的なキャラがたくさん登場します。特に良い味を出しているのがニコール・キッドマンが演じるニュースキャスターです。彼女はベテランですが、数年前に人気のない番組に左遷されます。そのきっかけとなったのは、CEOから深い仲になることを要求されたときに断ったことです。彼女は迷ったすえにCEOを告発するという道を選ぶことになります。このように2人のニュースキャスターを取り巻く状況を理解しながら見ることが、この作品の序盤を楽しむためのポイントです。
また、貪欲に成功を求めるキャスターも登場して、彼女もこの作品で主要な役割を務めます。もともと降格されたキャスターの下で仕事をしていましたが、権力者に手を回すことで人気番組に出演できることになったのです。ところが、その栄光は長くは続かず、番組の司会者に否定されてしまいました。ただし、それだけで引き下がらない粘り強さが彼女の大きな特徴です。
次はCEOに自分をアピールして、何とか取り立ててもらおうと努力します。CEOのセクハラ的な要求に対しても我慢して受け入れました。さらに、今後もいろいろな要求がありそうなことを予感させます。
そして、映画の中では大きな主人公の立場が大きく変化しつつあります。追及していた候補者の支持率がアップしていき、彼女は世間から厳しい目を向けられるようにあっていきました。批判するメールがたくさん届くようになり、精神的に苦しい状況になっていきます。それだけではなく、身に危険が及ぶ可能性も出てきたため、CEOに自分の保護を要求しました。しかしCEOはそれをまったく受け入れなかったので、彼女は苦境に立たされることになります。
それでも懸命に頑張って候補者とのバトルは終焉に向かいます。それぞれの利益を優先した結果、彼女が候補者にインタビューを行って、候補者が軽く謝罪をすることで手打ちとする算段です。さらに裏で大きな変化が起こっており、降格されたベテランキャスターは退職を命じられてしまいます。当然それに納得できないので弁護士を味方につけて、徹底抗戦の構えを見せるのです。また、セクハラをされたキャスターはCEOから呼び出しを受けます。
このように終盤に向かうにつれて、キャスターたちの状況は激動といえるレベルの変化を見せるのです。その結果、ベテランキャスターがCEOを訴えて、そのニュースが大きく報道されました。このニュースを知って大きく動揺したのは主人公です。しかし、自分の道を信じて突き進むしか選択肢は残されていません。
もちろんCEOはこのニュースを知って憤慨し、さっそく反撃をスタートします。すぐにもみ消せると考えていましたが、事態はCEOの思う通りには進みません。主人公と同じような被害を受けたという女性たちが現れたからです。CEOに忠誠を誓う女性たちもいるので、対立関係ができあがってしまいます。主人公は他の被害者がいないか調査を実施し、ここで主要なキャスターたちが結びつき、物語は爽快なラストを迎えるのです。
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